タイで食中毒になったら?覚えておきたい対処方法
はじめに
私はタイ料理が大好きで、タイに旅行に行きますが、最初の3度全て食あたりでダウンしました。
発熱、嘔吐、下痢… とにかく苦しいんですよね。以前、タイで食中毒にならないための心得!タイ旅行中に注意すべき10つのことでは予防方法を紹介しましたが、それでも食あたりになってしまった場合の対策方法を、私の実体験を元に書いていきたいと思います。
私はタイの病院に行きたくなかったので、自分でなんとか切り抜けましたが、症状がひどい場合は、すぐにでも病院で診察を受けてくださいね。
目次
食あたり・食中毒の原因は?
食あたり・食中毒の対処方法
- 水分補給
- 下痢を止めない
- 無理しない程度に食事をとる
- 落ち着いたら現地薬局へ
- 2次感染を防ぐ
- とにかく休む
渡航前に必ず病院で処方箋を用意しよう
食あたり・食中毒の原因は?
食あたり・食中毒は、細菌によるもの、ウィルスによるもの、寄生虫によるものの3つに大きく別れ、それぞれで飲む薬や対処法が変わってきます。高温多湿なタイは細菌が繁殖しやすいので、特にここが一番疑いがかかる原因になってくるかと思いますが、原因は人それぞれです。
私の場合、暑すぎて、アイスクリームや冷たい飲み物を飲みすぎたことにより、下痢になったこともあります。この場合、冷たいものを控えて、お腹を温めていればすぐに治りました。
さて、本題に入りましょう。
食あたり・食中毒の対処方法
・水分補給
下痢や嘔吐で体の水分が奪われるので、十分な水分をとること。嘔吐が激しい時にガブ飲みしても出てしまうだけなので、落ち着いたら少しずつ飲みます。「気持ちが悪いから飲みたくない」という気分になるかもしれませんが、水分を取らないでいるとどんどん具合が悪くなってきます。また、冷たいお水は刺激になってしまうので、常温がいいです。タイは暑いですが、我慢!
・下痢を止めない
下痢はお腹が痛いし不快ですが、下痢止めなどの薬で止めるのはNG!体の中の悪いものを排出するのをストップしたら、その分治療が遅くなります。ほとんど下痢が落ち着いてきた頃や、どうしても移動をしなければならない時などにだけ使うようにしましょう。
・無理しない程度に食事をとる
嘔吐・下痢の時ってものすごく体力を消耗するんですよね。発熱もしてるし。症状が落ち着いてきたら、消化がよくて胃腸に負担がかからない食事をとって栄養補給をします。タイのホテルから手に入れられてお腹優しいもの(ルームサービスとか、ツレに買ってきてもらえたもの)は、こんなものがりました。
- おかゆ
- バナナ
- ヨーグルト(ぬるい状態で)
- りんご
- スープ(スパイスの強いタイ料理ではなくて、洋食の野菜スープのようなもの)
あご揚げ物や強い香辛料を使ったものは、胃腸の負担になるので食べないほうがいいですよ。私の場合、「スープだからいいか」と、どうしてもタイに来たら食べたかったトムヤムクンスープを無理やり飲んだら、お腹に激痛がきましたから。
・落ち着いたら現地薬局へ
動く気力が出てきたら、薬を買いに行きましょう。(薬を持参しているのであれば安静にしててください)私はタイ語はさっぱりわからないので、英語で症状を伝えましたが問題なく伝わりました。英語も苦手な方は、単語にジェスチャーをつければ伝わりますよ。
<薬局で役に立つ英単語>
下痢=diarrhea (ダイアリア)
吐き気がある = nauseous (ナーシャス)
吐く = vomit(ヴァミットゥ)
熱 = fever(フィーヴァー)
痛み止め = pain killer(ペインキラー)
抗生物質 = antibiotic(アンタイバイオティック)
*太文字はアクセント。
因みに、私が最後に食あたりになった時は、抗生物質(antibiotic)と痛み止め、下痢止めをもらいました。
・2次感染を防ぐ
旅行は誰かと行くことが多いですよね。私の場合は、相方と一緒に2人で行くことがほとんどで、私が最初にダウンした後、彼もダウンしてしまったことがありました。普段なら彼が薬や飲み物を買ってきてくれたりしていたんですが、二人ダウンすると本当に大変。どちらかが薬や食料の買い出しに行かなければいけなくて、とてもしんどい思いをしました。
辛い思いをするのは一人で十分!周りに迷惑がかからないように、以下を実施して二次感染を防ぎましょう。
- マスクをつける
- 排泄後や嘔吐後は手洗いうがいをしっかりと
- 嘔吐物は密閉して廃棄
- 自分が使ったタオルや嘔吐物がついたものは捨てる
・とにかく休む
休養をとることが一番。下痢や嘔吐は本当に体力を消耗します。トイレにずっといるよりも、症状が収まった数分でもベッドで横になったほうが体は休まりますよ。
ましてや、痛み止めや下痢止めを乱用して外に出るなんてしないでくださいね。(私はそれをしたせいか、回復が遅く帰りの飛行機まで辛かったです。)
渡航前に必ず病院で処方箋を用意しよう
私が一番おすすめしたいのは、渡航前に病院で万が一に備えて処方箋をもらっておくこと。症状がないと保険外診察に当たるので実費にはなりますが、タイで合っているかよくわからない薬を飲むより何百倍も安心です。
私が行っているクリニックでは、整腸剤2種類、抗生剤2種類、ブスコバン(腹痛の時用)、ガスモチン(胃腸と整える)など、飲み方の指導を受けて処方していただきました。これにどれだけ助けられたことか・・・
最後に
食中毒になったら楽しい旅はそこで終了。せっかくの旅行が台無しです。食中毒になる前に、最善の予防策を実施して、美味しいものを「安全に」たらふく食べましょう!